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「ニトリ JD.LEAGUE 2023」第14節をふり返って

レギュラーシーズン「最終節」となる「第14節」を全国4会場で開催! ⒸJD.LEAGUE

「東地区」優勝のビックカメラ高崎 ビークイーン ⒸJD.LEAGUE

「東地区」2位・日立 サンディーバ ⒸJD.LEAGUE

「東地区」3位のホンダ リヴェルタ ⒸJD.LEAGUE

東地区」4位のデンソー ブライトペガサスは「ワイルドカード」でプレーオフ進出 ⒸJD.LEAGUE

「西地区」優勝のトヨタ レッドテリアーズ ⒸJD.LEAGUE

「西地区」2位・豊田自動織機 シャイニングベガ ⒸJD.LEAGUE

「西地区」3位・SGホールディングス ギャラクシースターズ ⒸJD.LEAGUE

戦いの舞台は「プレーオフ」「ダイヤモンドシリーズ」へ……最後に笑うのはどのチーム!?

 「ニトリ JD.LEAGUE 2023」は、去る10月28日(土)・29日(日)、「第14節」を「東地区」は群馬県高崎市・埼玉県本庄市の2会場、「西地区」は愛知県名古屋市・京都府京都市の2会場、計4会場で開催した。
 「第13節」終了時点で、「プレーオフ」進出への「マジック1」(あと1勝)としていた「東地区」ホンダ リヴェルタ、「西地区」SGホールディングス ギャラクシースターズが初日(10月28日/土)の試合に揃って勝ち、熾烈を極めた「プレーオフ」進出争いは決着。最後までその座を争ったシオノギ レインボーストークス兵庫は「西地区」優勝のトヨタ レッドテリアーズを破って「意地」を見せたが……あと一歩及ばず、「プレーオフ」進出を逃した。

 「東地区」群馬県高崎市・宇津木スタジアムでの「高崎ラウンド」では、すでに「東地区」優勝を決めているビックカメラ高崎 ビークイーンが「ホーム」で連敗。初戦、この試合に勝てば「プレーオフ」進出が決まるホンダ リヴェルタと対戦。第13節終了時点でチームトップの「9勝」を挙げ、防御率1.77と安定感のあるピッチングを見せてきた濱村ゆかりがホンダ リヴェルタ打線につかまってしまい、3回表にソロホ―ムランを浴び、先制を許すと、続く4回表には、代わった「投打二刀流」藤田倭が四死球を与えてピンチを招き、タイムリーを浴びるという悪循環。リードを許したまま、最終回を迎え、こちらも今シーズン「クローザー」として見事な「復活」を果たした「レジェンド」上野由岐子が決定的なツーランホームランを浴び、4点差に……その裏、4本の長短打を集中し、3点を返し、1点差まで追い上げただけに悔やまれる「一発」となった。ビックカメラ高崎 ビークイーンは同じ群馬県高崎市に本拠地を置く、太陽誘電 ソルフィーユとの「高崎ダービー」「上州対決」にも「一発」に泣き、0-2の完封負け。「連覇」へ向け、一抹の不安を残したまま、レギュラーシーズンの全日程を終了。「ダイヤモンドシリーズ」で「本来の姿」を取り戻すべく、チームの立て直しを図る。
 その「王者」ビックカメラ高崎 ビークイーンを破って「プレーオフ」進出を決めたホンダ リヴェルタは、今節連勝。まずビックカメラ高崎 ビークイーンを木村愛の先制ホームラン、「キャプテン」下村歩実のタイムリー、長谷川優理のツーランホームランで4-3と競り勝ち、「プレーオフ」進出が決定。最終戦のNECプラットフォームズ レッドファルコンズ戦も0-0で迎えた終盤6回裏、「主砲」塚本蛍の「東地区」本塁打王を確定させる「第9号本塁打」を放ち、「右のエース」アリー・カーダが1安打完封。1-0で勝利を収め、通戦成績18勝10敗1分でデンソー ブライトペガサスに「同率」で並びかけ、「直接対決」での対戦成績(2勝1分)で上回り、「東地区」3位での「プレーオフ」進出を決めた。
 群馬県高崎市に本拠地を置く太陽誘電 ソルフィーユも「地元開催」の今節連勝。初戦のNECプラットフォームズ レッドファルコンズ戦に2―1で辛勝。2回裏、須田真琴のタイムリーで先制し、終盤6回裏には、死球、盗塁で追加点のチャンスをつかみ、竹田采実の適時二塁打で2点目。最終回、好投を続けていた「ルーキー」辻奈奈がソロホ―ムランを浴び、1点差に詰め寄られると、最後は曽根はん奈を投入し、連続三振で試合終了。2-1で逃げ切り、続く「東地区」優勝のビックカメラ高崎 ビークイーン戦も3回表、木下華恋の左越ツーランで先手を取り、先発・曽根はん奈が8安打されながらも最後まで得点を許さず、完封。2-0で勝利を収め、最終節を連勝で締め、通算成績11勝18敗、「東地区」6位でシーズンを終えた。
 NECプラットフォームズ レッドファルコンズは今節連敗。初戦の太陽誘電 ソルフィーユ戦は最終回、代打・柴田日菜乃のソロホ―ムランで1点差まで追い上げたものの、1-2で惜敗。「ルーキー」のJD.LEAGUE「初本塁打」も届かず、1点差負け。続くホンダ リヴェルタ戦は「エース」大塲亜莉菜が被安打3の好投を見せたものの、6回裏に「一発」を浴び、1点に泣き、0-1の完封負け。第9節「交流戦シリーズ」でタカギ北九州 ウォーターウェーブに勝った後、10連敗と勝ち星を挙げることができないまま、通算成績8勝21敗の「東地区」7位でシーズンを終了した。

 「東地区」埼玉県本庄市・ケイアイスタジアムでの「本庄ラウンド」には、すでに「プレーオフ」進出を決めている日立 サンディーバとデンソー ブライトペガサスが登場。
 日立 サンディーバは初戦の大垣 ミナモ戦、2回裏、ハンナ・フリッペンのソロホ―ムランで先制すると、続く3回裏には杉本梨緒、山口みどりの長短打、森山遥菜の適時二塁打、山内早織のツーランホームランで一挙4点を追加。5回裏にも坂本結愛にダメ押しのソロホ―ムランが飛び出し、効果的な「一発攻勢」で6-2と圧勝。続くデンソー ブライトペガサスとの一戦は、2回裏、押し出しで先取点を挙げ、3回裏には藤森捺未のタイムリー等で2点を追加。終盤、得意の「一発攻勢」で5回裏に山内早織、6回裏には平田唯花、杉本梨緒と3本のソロホ―ムランが飛び出し、デンソー ブライトペガサスを突き放し、6-2で勝利を収め、今節連勝。通算成績を「20勝」の大台に乗せ、20勝9敗で「東地区」2位での「プレーオフ」進出を決めた。
 一方、デンソー ブライトペガサスは初戦の戸田中央 メディックス埼玉戦に延長タイブレークの末、小島あみの決勝ツーランで5-4と競り勝ちながら、日立 サンディーバ戦を落としたことで、今節連勝のホンダ リヴェルタに18勝10敗1分の「同率」で並ばれ、「直接対決」の「対戦成績」で2敗1分と下回り、「東地区」4位。「ワイルドカード」での「プレーオフ」進出となった。

 

 「西地区」愛知県名古屋市・パロマ瑞穂野球場での「名古屋ラウンド」では、逆転での「プレーオフ」進出を狙うシオノギ レインボーストークス兵庫が、初戦ですでに「西地区」優勝を決めているトヨタ レッドテリーズと対戦。初回、「第13節」終了時点で14勝0敗、防御率0.52と「断トツ」の成績を残している好投手・後藤希友から谷本奈々が満塁ホームランを放ち、一挙4点を先制。3点を返され、迎えた4回表には、古藤優実がソロホ―ムランを放って突き放し、先発・千葉咲実が2回までに3点を失いながらも3回以降は立ち直り、5-3で逃げ切り、「難攻不落」の好投手・後藤希友に初黒星をつけ、「奇跡の逆転」へ向け、「大きな1勝」を挙げたかに見えたが……この日「東地区」でホンダ リヴェルタがビックカメラ高崎 ビークイーンを破り、「西地区」別会場(京都府京都市「京都ラウンド」)でSGホールディングス ギャラクシースターズが豊田自動織機 シャイニングベガを破り、揃って勝ち星を挙げたことで、シオノギ レインボーストークス兵庫の「プレーオフ」進出の可能性が完全に消滅してしまった。それでも……最終戦のタカギ北九州 ウォーターウェーブ戦も序盤4点を失う苦しい試合展開をなりながらも「意地」の逆襲。6-5の逆転勝ちで最終戦を勝利で飾り、通算成績17勝12敗、「西地区」4位。松田光新監督のもと、今シーズン「JD.LEAGUEを最も沸かせたチーム」が長いシーズンの戦いを終えた。
 すでに「西地区」優勝を決めているトヨタ レッドテリーズは、初戦のシオノギ レインボーストークス兵庫戦で「エース」後藤希友が今シーズン初黒星を喫し、3-5で敗れたものの、最終戦の伊予銀行 ヴェールズ戦は4-0の完封勝利! 打率4割9厘のハイアベレージで「西地区」首位打者に輝く石川恭子が自らのタイトルに「祝砲」を上げる「一発」を放つ等、盤石の形でレギュラーシーズンを締めくくり、通算成績25勝4敗の「最高勝率」で、次なる舞台「ダイヤモンドシリーズ」へと戦いの舞台を移すことになった。
 伊予銀行 ヴェールズは今節1勝1敗。初戦のタカギ北九州 ウォーターウェーブ戦、1-1の同点で迎えた最終回、井上瑞希、代打・久保和咲の長短打から勝ち越しのチャンスをつかみ、辻井美波の左犠飛で決勝点を挙げ、「ルーキー」遠藤杏樺がこのリードを守り切り、2-1で辛勝。最終戦のトヨタ レッドテリアーズ戦は0-4の完封負けを喫したが、通算成績13勝16敗、「西地区」5位で全日程を終了した。
 タカギ北九州 ウォーターウェーブは今節連敗。初戦の伊予銀行 ヴェールズ戦は1点を先制されながら、4回裏、土井彩香のソロホ―ムランで一度は同点に追いついたのだが……最終回に好投の鹿野愛音が勝ち越しを許し、1-2で惜敗。最終戦のシオノギ レインボーストークス兵庫戦は序盤、乙津向茄秋の本塁打等で4点を奪いながら、投手陣が踏ん張れず逆転負け。「交流戦シリーズ」開幕から4連勝を飾る等、上位に割って入る「勢い」を感じさせた時期もあったが、後半戦は星を伸ばせず、通算成績11勝17敗1分。「西地区」6位でシーズンを終えた。

 

 「西地区」京都府京都市・わかさスタジアム京都での「京都ラウンド」では、「プレーオフ」進出まで「マジック1」(あと1勝)としていたSGホールディングス ギャラクシースターズが、初戦の豊田自動織機 シャイニングベガ戦に延長タイブレークの末、3-2で勝利を収め、「プレーオフ」進出を決めた。
 SGホールディングス ギャラクシースターズは、初回に先頭打者ホームランを浴び、先制を許したものの、2回裏、山科真里奈がソロホ―ムランを打ち返し、1―1の同点。4回裏、大國結華の左中間へのソロホ―ムランで2-1と勝ち越し、そのまま、逃げ切るかと思われたが、「エース」カーヤ・パーナビーが6回表にまたしてもソロホ―ムランを被弾。4本のホームランが乱れ飛びながら、そのすべてがソロホ―ムランという珍しい試合展開となり、2-2の同点のまま、延長タイブレークに突入。延長8回表、豊田自動織機 シャイニングベガの攻撃を無得点に抑えたSGホールディングス ギャラクシースターズはその裏、タイブレークの走者を二塁に置き、故意四球と内野安打で無死満塁と攻め立て、一死後、大國結華がレフトへ犠牲フライを打ち上げ、三塁走者がホームイン! 劇的なサヨナラで「プレーオフ」進出を決めた。SGホールディングス ギャラクシースターズは、最終戦の東海理化 チェリーブロッサムズ戦もエリカ・ピアンカステリ、ステーシー・ポーター、三原千空の3本のホームラン等で5-4と競り勝ち、通算成績18勝10敗1分の「西地区」3位で2年連続の「プレーオフ」進出を決めた。
 すでに「プレーオフ」進出を決めている豊田自動織機 シャイニングベガは、初戦のSGホールディングス ギャラクシースターズ戦を延長タイブレークの末、落としたものの、最終戦の日本精工 ブレイブベアリーズ戦は、1-1で迎えた最終回、相手守備の乱れと犠打で一死二塁の「一打サヨナラ」のチャンスをつかみ、紺野穂乃香が痛烈な当たりでセンターへ抜けるタイムリーを放ち、二塁走者がサヨナラのホームイン! 2-1で最終戦を勝利で飾り、通算成績22勝7敗、「西地区」2位で「プレーオフ」を戦うことになった。
 日本精工 ブレイブベアリーズは今節1勝1敗。初戦の東海理化 チェリーブロッサムズ戦は壮絶な打撃戦となり、初回に5点を先制されながら徐々に反撃。初回、3回裏に1点ずつを返し、4回裏、重石華子のソロホ―ムランで2点差に。5回裏、安打と連続四球等で二死満塁とし、松本由佳がレフト前に二者を還す同点のタイムリー! ついに試合を振り出しに戻した。6回表に1点を勝ち越されたが、その裏、2本の安打と3連続四死球で7―6と逆転に成功し、重石華子が満塁の走者を一掃する右中間三塁打。粘る東海理化 チェリーブロッサムズを振り切り、10-6で乱戦を制し、第5節のシオノギ レインボーストークス兵庫戦で勝利を挙げて以来、続いていた連敗を「17」でストップさせ、久々の勝利を挙げた。最終戦の豊田自動織機 シャイニングベガ戦も1点をリードされ、迎えた6回表、四球で出塁した走者を一塁に置き、代打・須藤祐美の左中間を破る適時二塁打で1-1の同点に追いついたのも束の間、最終回、先発・山田玲菜の後を受け、5回途中から登板していた後藤明日香がサヨナラ安打を浴び、1-2で惜敗。通算成績3勝26敗の「同率」で東海理化 チェリーブロッサムズと並んだが、「直接対決」の「対戦成績」が1勝2敗と下回り、「西地区」最下位に終わった。
 東海理化 チェリーブロッサムズは最終節、連敗。初戦の日本精工 ブレイブベアリーズ戦は初回に4安打を集中し、5点を先制しながら追いつかれ、6回表に上村奈実、井上瑞樹の長短打で再び勝ち越しながら、その裏、「エース」永谷真衣が連続四死球による押し出しと満塁の走者を一掃される適時二塁打を浴び、万事休す。6-10で大逆転負けを喫し、最終戦のSGホールディングス ギャラクシースターズ戦も初回に2点を先制されながら、その直後の2回表、小倉美衣菜の2点タイムリーで同点に追いつき、3点差をつけられて迎えた終盤6回表にも、吉田菜々のツーランホームランで1点差まで詰め寄ったものの、4-5の1点差で敗れ、あと一歩及ばず……。通算成績3勝26敗で日本精工 ブレイブベアリーズと「同率」に並んだが、「直接対決」で2勝1敗と勝ち越していたため、「西地区」7位となり、2年連続の最下位は免れた。

※第14節終了時点の戦績表はこちら

※各会場ごとの試合結果はこちら

 最終「第14節」を終え、「東地区」では「地区優勝」ビックカメラ高崎 ビークイーン、2位・日立 サンディーバ、3位・ホンダ リヴェルタとなり、4位のデンソー ブライトペガサスが「勝率」で「西地区」4位のシオノギ レインボーストークス兵庫を上回り、「ワイルドカード」を獲得。「プレーオフ」進出が決定した。
 「西地区」では「地区優勝」トヨタ レッドテリアーズ、2位・豊田自動織機 シャイニングベガ、3位・SGホールディングス ギャラクシースターズとなり、神奈川県川崎市・等々力球場で開催される「プレーオフ」では、初日(11月11日/土)の「ファーストステージ」で「西地区」3位のSGホールディングス ギャラクシースターズと「東地区」4位のデンソー ブライトペガサスが対戦(11時試合開始予定)。この勝者が翌日(11月12日/日)の「セカンドステージ」へと進むことになる。
 「セカンドステージ」では、 第1試合(10時30分試合開始予定)で「東地区」2位の日立 サンディーバと「東地区」3位のホンダ リヴェルタが対戦。「ダイヤモンドシリーズ」(11月18日(土)・19日(日)、埼玉県朝霞市・朝霞中央公園野球場)「セミファイナル」で待ち受ける「東地区」優勝・ビックカメラ高崎 ビークイーンへの「挑戦権」をかけ、戦うことになる。
 「セカンドステージ」第2試合(13時30分試合開始予定)では、「西地区」2位・豊田自動織機 シャイニングベガと「ファーストステージ」の勝者が、「西地区」優勝・トヨタ レッドテリアーズへの「挑戦権」をかけ、激突。負ければそこで「シーズン終了」となる「サバイバルゲーム」の生き残りをかけ、戦う。

 まずは「プレーオフ」の熾烈な戦いを生き残り、「ダイヤモンドシリーズ」に駒を進めるのはどのチームか!? その戦いに注目しよう!

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